2017-18シーズンのリーガエスパニョーラで優勝し、2018-19シーズンも、
2位以下に大差をつけて、リーガエスパニョーラで首位を走っているのが、FCバルセロナです。
過去10年間で、7回リーガを制するなど、圧倒的な強さを見せています。
しかし、グアルディオラが監督を辞任した2012年以降、補強戦略に関しては
少し変わってきた様にも見えます。
今シーズンのバルセロナのフォーメーションと、冬の移籍情報を踏まえて、
後半戦のバルセロナの方向性を予想していきます。
2019バルセロナのフォーメーションはどうなる?冬の移籍・補強状況から予想
2019バルセロナの冬の移籍状況は?
バルセロナの冬の移籍状況は以下の通りです。
加入
ポジション | 名前 | 年齢 | 前所属クラブ |
DF | ジャン=クレール・トディボ | 19 | トゥールーズ (FRA) |
DF | ジェイソン・ムリージョ | 26 | バレンシア |
FW | ケヴィン=プリンス・ボアテング | 31 | サッスオーロ (ITA) |
※トディボは来シーズンからの加入
放出
ポジション | 名前 | 年齢 | 移籍先クラブ |
MF | デニス・スアレス | 25 | アーセナル (ENG) |
FW | ムニル・エル・ハダディ | 23 | セビージャ |
また、冬の移籍ではありませんが、2019年7月加入の移籍も発表されました。
ポジション | 名前 | 年齢 | 現所属クラブ |
MF | フレンキー・デ・ヨング | 21 | アヤックス(NED) |
デ・ヨングは、バルセロナがここ1年間追ってきた、オランダ期待の若手MFです。
PSGやマンチェスターシティとの争奪戦を制して獲得しました。
デ・ヨングの移籍以外にも、この冬の移籍では、2つサプライズがありました。
1つ目は、ボアテングの獲得です。
元ミランMFボアテング、バルセロナに電撃移籍!「クラシコでゴール決めたい」 https://t.co/Sh2THuWjSU pic.twitter.com/s3KZ1djpgA
— デジサカ⚽️ (@digital_soccer) 2019年1月22日
これは、セビージャにエル・ハダディを放出したことで、FWの控えが手薄になった事が
影響しました。
今のバルセロナのFW陣は、メッシ、スアレス、デンベレ、マウコム、と
若手から中堅どころまで実力者が揃っています。
デンベレがようやくフィットしてきましたが、その次となると、MFのコウチーニョを
ウィングにまわして、しのいでる印象でした。
その状態で、エル・ハダディが移籍すると、万が一の場合に、2018年に加入したばかりで、
まだ、バルセロナのシステムに馴染んでいない、マウコムを入れざるを得ません。
そこで、あまり出場機会が無くても良く、出た場合も今までの経験で、
それなりにやってくれそうな、ボアテングという結論になったのだと思います。
2つ目のサプライズは、ムリージョの獲得です。
【現地発】三者の思惑が見事に一致したムリージョのバルサ移籍、合意までに要した時間は? | サッカーダイジェストWeb https://t.co/IqO7LDd9Dt#FCB #FCBarcelona #バルサ #バルセロナ pic.twitter.com/spYFLSMOhT
— サッカーダイジェスト (@weeklysd) 2019年1月8日
今シーズンのバルセロナは、DF、特にセンターバックに苦労してきました。
ウムティティ、ヴェルメーレンが故障で離脱したことで、まだ23歳で、今年加入したばかりの
ラングレを使わざるを得ない状況でした。
そこで、バルセロナがとる選択は、2つありました。
1つは、今回のように他のチームから移籍をして補充する方法です。
そして、もう1つはバルセロナの下部組織から引き上げる方法です。
実際、ピケもバルセロナの下部組織である、カンテラ出身です。
現在のメンバーにも、カンテラ出身のクエンカ、ミランダといった若いDFが登録されています。
対するムリージョは、コロンビア代表のセンターバックで、インテルで活躍した
実績のある選手です。
また、インテルに移籍する前には、グラナダ、カディス、ラスパルマスといったチームに
合わせて7年間所属しており、スペインでの生活にも慣れています。さらに、ムリージョは
スペイン国籍も取得している為、外国人枠にも関係ありません。
バレンシアで出場機会が無く、レンタル料200万ユーロ(約2.6億円)、
買取オプションが2500万ユーロ(約32.5億円)と実績のあるセンターバックの割には、
お買い得でした。
個人的には、最近、カンテラ出身の選手がトップチームに出場できていないので、
カンテラの可能性に賭けて欲しかったです。
2019バルセロナのフォーメーションはどうなる?冬の移籍市場から予想
2019年のバルセロナの基本フォーメーションです。
引用URL https://www.goal.com/jp/
冬の移籍で獲得した、ボアテングはFW3人の控え、ムリージョはウムティティと
レギュラーを争う形になります。
相変わらず攻撃陣は好調で、メッシ25ゴール、スアレス16ゴール、デンベレ8ゴールと
3人合わせて、49ゴールでチーム総得点の75%を叩き出しています。
一方、ディフェンスは、昨シーズンが29失点に対して、今シーズンはすでに25失点なので、
やはり、メンバーを固定できない事が影響しています。
ウムティティかヴェルメーレンが大きな故障をせずにシーズンを過ごせれば、
ディフェンスがもっと安定すると思います。
その意味でも、実績のあるムリージョがどれだけフィットするのか、
興味のある所です。
まとめ
冬の移籍では、最低限の補強をしたバルセロナですが、それでも移籍に頼る、
という点で、地元では賛否がある様です。
シャビ、イニエスタ、ブスケッツ、メッシを輩出した、カンテラをもっと重視すべき、
という声があります。
確かに、ブスケッツ以来、カンテラ出身で、主力まで成長した選手はいません。
実績のある手やスター選手を他のチームから獲得し、主力にするというのは、
ヨーロッパのトップチームの殆どがやっていることです。
しかし、現在の移籍市場は移籍金の高騰が行き過ぎている感じがします。
ネイマールに2億2200万ユーロ(約288億円)、エムバペに1億8000万ユーロ(約234億円)
など、以前の状況では考えられない金額です。
そんな中で、下部組織であるカンテラを重視してきたバルセロナには、
下部組織出身者を多く登用しても、チャンピオンズリーグで上位を争い続ける事が出来る、
という事を実践し続けて欲しいです。
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