森保監督体制になって初めての招集となった香川真司や、ロシアW杯で主力として活躍した昌子源が代表復帰した日本代表。
アジアカップに参加していた南野拓実や堂安律ら新世代との融合が注目されたコロンビア戦が行われました。
結果は0-1で惜敗。
ロシアW杯では長い時間を「11人対10人」で戦い、日本代表にとっても「11人対11人」で力を試す絶好の場でしたが、惜しくも敗れてしまいました。
しかし、ブラジルW杯での1-4での惨敗を考えれば、そこまで悲観する結果ではないと思います。
絶対的な存在であった大迫勇也の不在、香川・乾・宇佐美といったロシアW杯メンバーとの融合などが注目された試合でしたが、コロンビア戦では多くの収穫と課題が露呈したように思えます。
前半においては中島翔哉を起点に、いくつもの攻撃を展開しましたが、後半に入ると流れはコロンビアに傾きました。
さすが「名将ケイロス」と言いざるを得ない修正を施してきました。
現在の日本代表における課題を整理しながら、3月26日に控えるボリビア戦のメンバーとフォーメーションを予想していきたいと思います!!
2019キリンチャレンジカップボリビア戦の日本代表スタメン予想!メンバー・フォーメーションまとめ
2019キリンチャレンジカップコロンビア・ボリビア戦に選出されたメンバーは?
コロンビア戦を終えた日本代表ですが、もう一度ここで招集されているメンバーを確認しておきましょう!
ポジション | 選手名 | 所属チーム |
GK | 東口順昭 | ガンバ大阪 |
GK | シュミット・ダニエル | ベガルタ仙台 |
GK | 中村航輔 | 柏レイソル |
DF | 西大伍 | ヴィッセル神戸 |
DF | 安西幸輝 | 鹿島アントラーズ |
DF | 佐々木翔 | サンフレッチェ広島 |
DF | 畠中真之輔 | 横浜F・マリノス |
DF | 室屋成 | FC東京 |
DF | 三浦弦太 | ガンバ大阪 |
DF | 冨安健洋 | シント・トロイデン/ベルギー |
DF | 昌子源 | トゥールーズ/フランス |
MF | 乾貴士 | アラベス/スペイン |
MF | 山口蛍 | ヴィッセル神戸 |
MF | 小林祐希 | ヘーレンフェーン/オランダ |
MF | 中島翔哉 | アル・ドゥハイル/カタール |
MF | 南野拓実 | ザルツブルク/オーストリア |
MF | 守田英正 | 川崎フロンターレ |
MF | 堂安律 | フローニンヘン/オランダ |
MF | 柴崎岳 | ヘタフェ/スペイン |
MF | 宇佐美貴史 | デュッセルドルフ/ドイツ |
MF | 香川真司 | ベジクタシュ/トルコ |
FW | 鎌田大地 | シント・トロイデン/ベルギー |
FW | 鈴木武蔵 | 北海道コンサドーレ札幌 |
以上の23名が招集されているメンバーです。
コロンビア戦のスタメンがこちらです。
GK:東口順昭
DF:(右から)室屋成、冨安健洋、昌子源、佐々木翔
MF:(ダブルボランチ)柴崎岳、山口蛍
(2列目右から)堂安律、南野拓実、中島翔哉
FW:鈴木武蔵
以上の11人でスタートしました。
前半に関しては上々の出来だったのではないでしょうか。
ディフェンスラインに関しては、両サイドバックのバランスと、センターバックの対応力がやや物足りなさを感じました。
室屋成、佐々木翔、共にオーバーラップしての攻撃参加や相手ウイングに対する果敢な守備を見せましたが、攻守のバランスを考えても、まだ酒井宏樹、長友佑都を追い越す気配が感じられませんでした。
冨安健洋、昌子源のセンターバックに関しては、相手FWに対する個々の局面で、出遅れる場面やスピードで振り切られる場面がいくつか見られていました。
ダブルボランチの柴崎岳や山口蛍との連携の向上やコミュニケーションも必要でしょう。
≪ここで一つ目の課題です。≫
ピッチ内での修正能力が未熟である。
これまで日本代表の試合には、ベンチから見守り指示を出す監督と、ピッチ内で選手を鼓舞して細かく修正していた長谷部誠がいました。
ピッチ内に長谷部誠のような絶対的リーダーがいないのが今の日本代表の現状です。
いないのであれば、選手全員で声を掛け合い修正する必要があるでしょう。
攻撃面に目を向けてみると、中島翔哉にボールが収まれば、攻撃のスイッチが入る感覚がありました。
柴崎岳、山口蛍の両ボランチは、常に中島の位置を確認していました。
そこから、南野拓実・堂安律・鈴木武蔵が絡んで攻撃を繰り出す。
そんなイメージで組み立てている様子が伺えました。
≪ここで二つ目の課題です。≫
フィニッシュの部分の共有がまだ甘い。
相手ゴールまで迫ることはあっても、最後の最後で詰められた時、日本代表選手は個で打開する事しかできませんでした。
比較的相手プレスの弱い中盤の底からバイタルエリア手前までは流動的な崩しが出来ていますが、
相手がペナルティエリア内に引いた時、中島・南野・堂安がペナルティエリア付近からシュートを選択する事が多かったと思います。
相手を崩し切ることができなかったのです。
この点については、試合の流れの中で選手同士で話し合い、イメージを共有していくのが一番だと思います。
ボリビア戦では、「相手をいかにして崩すか」にも注目したいと思います。
≪最後に三つ目の課題です。≫
チームとしての動き出すタイミングが遅い。
日本代表は前半から中島翔哉が相手数人に囲まれても、自らのドリブルやうまく味方使って打開し、多くのチャンスを創出しました。
しかし、後半に入ると中島翔哉が消えている時間も見られるようになっています。
それはまさに「ケイロス監督による戦術の変更」だったと思います。
コロンビアは前半を通して、日本代表の攻撃のスイッチが中島翔哉から始まり、ドリブルに対して手を焼いている事を理解し、後半から戦術変更をしたのです。
中島翔哉をいかにして抑えるかではなく、中島翔哉に攻撃をさせない展開を作ることでした。
中島翔哉が守備に深く戻らないことを見て、そのスペースを使うサッカーをしてきたのです。
そしてそこからの攻撃の流れでクロスが入り、最終的には相手のシュートが冨安健洋のハンドの判定となりPKによる失点をしています。
失点はPKによる1点だけでしたが、相手のハンドやオフサイドに救われた部分もあります。
完全にコロンビアのペースとなり、日本代表は中島・南野・堂安・鈴木の所で起点を作れない展開が続きました。
そして日本代表がようやく動いたのは失点直後の後半20分です。
長いリーグ戦などで考えれば遅すぎることはないと思いますが、W杯のアジア予選などを考えても、展開に応じた対応は先手を打つ必要があると改めて感じました。
結局そのまま0ー1での敗戦。
コロンビアからすれば、アウェーゲームとして完璧な戦い方をしたのです。
ロシアW杯のベルギー戦でも戦い方の指摘をされたこともありましたが、日本代表にとって状況に応じた対応力を身につけることは非常に重要な課題であると感じています!!
2019キリンチャレンジカップボリビア戦の日本代表のスタメン・フォーメーション予想!
それではコロンビア戦の結果を踏まえて、ボリビア戦のスタメンとフォーメーションを予想していきたいと思います!!
GK:中村航輔
DF:(右から)西大伍、畠中真之輔、冨安健洋、安西幸輝
日本代表デビュー#鹿島アントラーズ#安西幸輝 pic.twitter.com/LI05WezzNY
— ゆう (@mochimoxtuchi) 2019年3月22日
MF:(ダブルボランチ)柴崎岳、小林祐希
(2列目右から)宇佐美貴史、香川真司、中島翔哉
🇯🇵コメント🇯🇵
ロシアW杯以来の代表復帰も敗戦…香川真司「今日の課題を次に生かして」https://t.co/idIOHTgE82💬編集部より
「日本代表に復帰した #香川真司 が65分から途中出場も、コロンビア代表に0-1で敗れる結果となりました」 pic.twitter.com/MmyLjNqIAY— サッカーキング (@SoccerKingJP) 2019年3月22日
FW:南野拓実
この11人で予想します!
森保監督は「なるべく多くの選手を試したい」と会見でも発言しています。
新旧メンバーの融合を図るべく、大幅にメンバー変更を行うのではないでしょうか。
しかし、メンバーを全員入れ替えては融合は図れません。
練習ではなく、試合で実践しないとわからない点もたくさんあるからです!
その為、冨安健洋・柴崎岳・中島翔哉・南野拓実といった森保監督体制において重宝されているメンバーは引き続きスタメンに名を連ねるのではないかと予想します!!
まとめ
コロンビアに対しては、日本代表として良い部分も悪い部分も見られた展開でした。
コパ・アメリカまでボリビア戦を含めて残り3試合の予定です。
新たな選手の融合や戦術理解の強化、選手同士のコミュニケーションを密に図って、チームとしてさらなる成長をしてもらいたいと思います!
いかにして点を取るのか、相手の攻撃に対してどうやって守るのか。
日本代表の良さを消されたときに、どこで起点を作って攻撃を組み立てるのか。
自分たちをサッカーをしつつ、相手のサッカーを消す。
森保監督の手腕、新たな選手や復帰した選手のアピール、これまで主軸となっていた選手の奮起に期待し、ボリビア戦も見守りたいと思います!
注目のキリンチャレンジカップ第2戦、ボリビア戦を楽しみに待ちましょう!!
日本代表対ボリビア代表の一戦は、3月26日(火) 19:30キックオフです!!【@ノエビアスタジアム神戸】
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