ヨーロッパのトップクラブが集い、ヨーロッパNO.1クラブを決める戦いが、
UEFAチャンピオンズリーグです。
予選リーグ、決勝トーナメント1回戦が終了し、ベスト8が出揃いました。
ここまで、前年まで3連覇していた、スペインのレアル・マドリードがまさかの
敗退を喫し、優勝候補と見られていたパリ・サンジェルマンも1回戦で姿を
消しました。
ベスト8に残ったチームの分析と、それを基に優勝チームを予想してみます。
2019チャンピオンズリーグの優勝候補は?ベスト8が出揃ったので予想
2019チャンピオンズリーグでベスト8に残ったチームとここまでの戦い方は?
UEFAチャンピオンズリーグ
準々決勝の組み合わせが決定!! pic.twitter.com/VusxgLQsQ0— ヤッター (@vwET2giUEayzWvz) 2019年3月16日
3月15日に、準々決勝の組み合わせ抽選会が行われ、組み合わせが決まりました。
アヤックス(オランダ) VS ユヴェントス(イタリア)
リヴァプール(イングランド)VS ポルト(ポルトガル)
トットナム(イングランド) VS マンチェスターシティ(イングランド)
バルセロナ(スペイン) VS マンチェスターユナイテッド(イングランド)
国別の内訳で言うと、イングランド4、スペイン1、イタリア1、オランダ1、ポルトガル1
とイングランドが半分を占める結果となりました。
各チームのここまでの戦いぶりを紹介します。
■アヤックス(オランダ)
・予選リーグ:グループE 2位通過
・戦績
今回の台風の目といえるチームがアヤックスです。
バイエルン、ベンフィカ、AEKと予選リーグを戦い、グループ2位で通過しました。
その後の決勝トーナメント1回戦で、前回王者のレアル・マドリードと対戦しました。
ファーストレグを1-2で敗戦していましたが、セカンドレグ、レアルのホームで1-4の
勝利を飾り、4連覇を目指したレアル・マドリードを敗退に追い込みました。
特徴はなんと言っても、スタメンの平均年齢が24.9歳という若さです。
中心選手は、先日、来シーズンからバルセロナに加入が決まったMFデ・ヨング(21)、
DFデ・リフト(19)です。この若い2人にベテラン選手が絡み、グループステージを
無敗で勝ち抜けました。
■ユヴェントス(イタリア)
・予選リーグ:グループH 1位通過
・戦績
マンチェスターユナイテッド、バレンシア、ヤングボーイズとの予選リーグを
苦しみながらも、1位通過しました。
決勝トーナメント1回戦は、アトレチコ・マドリードと対戦しました。
ファーストレグを、2-0で敗戦した後のセカンドレグで、エース、クリスチアーノ・ロナウドが
ハットトリックの活躍で勝ち抜きました。
ユヴェントスの特徴は、アヤックスと正反対のベテランが主力です。
攻撃は今シーズンから移籍してきた、クリスチアーノ・ロナウド(34)とマンジュキッチ(32)が
担い、ディフェンスもキエッリーニ(34)、ボヌッチ(31)がスタメンに連ねます。
オーバー30のメンバーで優勝を狙っています。
■リヴァプール(イングランド)
・予選リーグ:グループC 2位通過
・戦績
パリ・サンジェルマン、ナポリ、レッドスターとの予選リーグは、最終節までもつれ、
ギリギリの2位通過でした。
決勝トーナメントは、ドイツ王者のバイエルンと対戦しました。
ホームのファーストレグを引き分けとなり、厳しくなった敵地でのセカンドレグでしたが、
自慢の攻撃力を発揮し、3-1で圧勝しました。
リヴァプールの特徴は何と言っても、攻撃力です。サラー、フィルミーノ、マネの
3トップの破壊力はヨーロッパ有数です。
さらに今シーズンから、ブラジル代表の正ゴールキーパー、アリソンを補強したことで、
ディフェンスが安定しました。
■ポルト(ポルトガル)
予選リーグ グループD 1位通過
シャルヶ、ガラタサイ、ロコモティフ・モスクワとの予選リーグは、5勝1分けで、
余裕の1位通過でした。
決勝トーナメント1回戦は、ローマと対戦しました。
アウェイのファーストレグを1-2で敗戦、追い込まれましたが、ホームのセカンドレグは
延長戦の末3-1で勝利し、ギリギリで2回戦に進んでいます。
ポルトの特徴は、カシージャスを中心にした守備と、若いタレントを中心とした攻撃陣が
ウリです。
この冬の移籍で、元レアル・マドリードのぺぺを獲得し、元レアル守備陣が機能するか、
注目です。
■トットナム(イングランド)
予選リーグ グループB 2位通過
バルセロナ、インテル、PSVとの予選リーグはギリギリの2位通過でした。
決勝トーナメント1回戦は、ドルトムントと対戦しました。
ホームで行われたファーストレグを3-0で圧勝し、続くアウェイでのセカンドレグも、
ヶインのゴールを守りきり、1-0で勝利し、2回戦に進んでいます。
トットナムは、ケイン、デル・アリ、ソン・フンミン、エリクセンの4人で攻撃を
組み立てており、ユニットとして組んでいる期間も長い為、安定しています。
■マンチェスターシティ(イングランド)
予選リーグ グループF 1位通過
リヨン、シャフタール、ホッフェンハイムとの予選リーグを1位で通過しています。
決勝トーナメント1回戦は、シャルヶと対戦しました。
アウェイのファーストレグは、退場者を出しながら3-2で勝利し、ホームのセカンドレグは、
アグエロのハットトリックなどで、7-0の圧勝で2回戦に進んでいます。
マンチェスターシティの特徴は、何と言ってもその攻撃力です。
アグエロ、サネ、スターリング、シルバ、デ・ブライネが繰り出す攻撃は、
どこからでも、誰でも得点が取れ、驚く様なゴールが沢山生まれています。
■バルセロナ(スペイン)
予選リーグ グループB 1位通過
トットナム、インテル、PSVとの予選リーグを1位通過しています。
決勝トーナメント1回戦は、リヨンと対戦しました。
アウェイのファーストレグを、まさかの0-0で折り返し、不安視されましたが、
ホームのセカンドレグは、メッシの2得点もあり、5-1で圧勝しました。
バルセロナの特徴は、メッシ、スアレス、デンベレの3トップの破壊力です。
CBが故障で揃わないという不安はありますが、メッシの存在がその不安を
かき消す活躍をしてくれるのか、注目です。
■マンチェスターユナイテッド(イングランド)
予選リーグ グループH 2位通過
ユヴェントス、バレンシア、ヤングボーイとの予選リーグ
を2位で通過しています。
決勝トーナメント1回戦は、パリ・サンジェルマンと対戦しました。
ホームのファーストレグを0-2で落とし、絶対絶命で迎えた、アウェイのセカンドレグを、
ルカクの2得点もあり、1-3で勝利し、大逆転で2回戦に進んでいます。
マンチェスターユナイテッドの特徴は、ルカク、ラッシュフォード、ボグバといった
若い選手が繰り出す攻撃陣です。
一方で、デ・ヘアを中心とした守備陣がどこまで踏ん張れるか、が今後の戦いの
鍵です。
2019チャンピオンズリーグの優勝候補は?
ベスト8に残ったチームの中で、優勝候補は、ユヴェントス、リヴァプール、バルセロナ、
マンチェスターシティの4チームだと思います。
ベスト8の顔ぶれの中では、この4チームのチーム力が頭1つか2つくらい、
出ている印象です。
この4チームからさらに絞ると、私はリヴァプールを推します。
昨シーズンのチャンピオンズリーグも決勝まで進み、サラーの不運な負傷、
カリウスの信じられないミスで、後一歩のところでのビッグイヤーを逃しました。
今シーズンは、現役ブラジル代表GKアリソンをGK最高額で補強するなど、
チャンピオンズリーグの雪辱を晴らすのでは、と予想します。
私の記憶に残っているのは、2004-05シーズンのチャンピオンズリーグ、ACミランとの
決勝で、0-3から逆転したリヴァプールが強く残っているので、何かやってくれるのでは、
と期待しています。
まとめ
もうすぐ、チャンピオンズリーグ2回戦が始まります。
ベスト8の顔ぶれを見ると、順当に勝ち上がったチームもあれば、台風の目になりそうな
チームもあります。特にアヤックスは、若いチームなので、ユヴェントスを破ったりすると、
そのまま、なんて事もありえます。
また、必ずと言っていいほど、毎年ドラマがあります。
98-99シーズンでカンプ・ノウの奇跡と言われた、マンチェスターユナイテッドの逆転劇や、
01-02シーズン決勝で、ジダンが見せたスーパーボレー、
04-05シーズンのリヴァプールのイスタンブールの奇跡、
など、他にも沢山のドラマがありました。
決勝戦は6月1日、アトレチコ・マドリードのホームスタジアム、
ワンダ・メトロポリターノで行われます。
今年も、どんな結末が待っているのか考えるだけで、とても楽しみです。
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