東京オリンピックまで約1年となりました。
チケットの申し込みが始まるなど、本格的にオリンピックムードが高まってきています!
各種目、代表国や代表選手が確定していない部分も多いですが、チケットの申し込みが殺到し、サーバーが一時ダウンしてしまうというニュースも流れていました。
開会式や閉会式への注目がとても高いですが、今回はその中でもサッカーに着眼点を置き、少しでも多くの人に興味を持っていただければと、「オリンピックサッカーのルール」についてまとめていきたいと思います!!
ご存知の方も多いと思いますが、意外と知られていない部分でもありますので、オリンピック特有のルールについてまとめていきます!
男子・女子共に開催される競技ですが、男子と女子ではルールが異なりますので、分けてまとめてみました!
東京オリンピック男女サッカールールまとめ!VAR(ビデオ判定)の有無や年齢制限の理由も調査
東京オリンピック男子サッカーのルールは?
まずは男子サッカーに関するルールについて確認していきましょう!
サッカーのルールを一つずつ説明するには、莫大な情報量となってしまう為、今回はFIFAワールドカップと比較し、違う部分について触れていきたいと思います。
参加国数
オリンピックの男子サッカーの参加国の数は、開催国の日本に、各大陸予選を勝ち抜いた15チームを加えた16チームとなっています。
16チームを4チームずつ4つのグループに分け、各グループの上位2チームが決勝トーナメントに進出できるレギュレーションとなっています。
※FIFAワールドカップでは32チームが参加しています。
登録選手数
本登録できる選手数は18名となっています。
そのうち最低2名はゴールキーパーを登録しなくてはならないルールとなっています。
※FIFAワールドカップの登録選手数は23名です。
開催期間
オリンピック憲章の規定には、「開催期間が16日を超えてはならない」というルールがあります。
しかし、短期間で数多くの試合をこなす事への負担を考慮し、サッカーのみ開会式の前に始まるというレギュレーションが特例で認められています。
※FIFAワールドカップには開催期間の規定はありません。
ユニフォームについて
本大会で着用するユニフォームには、各国サッカー協会・連盟のマークやロゴ、サプライヤーのデザインの使用が禁止されています。
その為、多くのチームは各国の国旗をつけています。
※FIFAワールドカップには同様の規定はありません。
出場参加資格
一番有名な特有のルールがこちらかと思います。
「23歳以下の選手しか参加できない。(オーバーエイジ枠を除く)」
オリンピックの男子サッカーでは、23歳以下の選手でチームを編成し、24歳以上のオーバーエイジを最大3名まで加えることができます。
オーバーエイジ枠の利用は各国の判断に委ねられており、使用しなくても構いません。
もちろん1名もしくは2名でも構いません。
「なぜ23歳以下の選手が中心なのか?」という部分に関しましては、後程詳しく説明していきます。
※FIFAワールドカップには年齢の規定はありません。
【伝統色】サッカー日本代表の新ユニフォーム、アディダスが発表https://t.co/LXCIwjjwX0
コンセプトは「勝色(かちいろ)」で、縫い目柄は歴史を紡ぐ「刺し子柄」をイメージ。10日のブラジル戦で初披露される予定だ。 pic.twitter.com/JcgEz2xnbb
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2017年11月6日
東京オリンピック女子サッカーのルールは?
続いて女子サッカーに関するルールについて確認していきましょう!
女子サッカーに関しましては、男子サッカーとは異なり、ほとんどのルールがFIFAワールドカップと同じルールとなっています。
参加国数
オリンピックの女子サッカーの参加国の数は、開催国の日本に、各大陸予選を勝ち抜いた11チームを加えた12チームとなっています。
12チームを4チームずつ3つのグループに分け、各グループの上位2チームとグループ3位のうち成績上位2チームが決勝トーナメントに進出できるレギュレーションとなっています。
※FIFAワールドカップでは、24チームが参加しています。
登録選手数
登録選手数は男子同様に18名となっております。
また、最低2名はゴールキーパーを登録しなくてはいけないという点も男子と同様です。
※FIFAワールドカップの登録選手数は23名です。
開催期間
こちらも男子と同様です。
オリンピック憲章の規定には、「開催期間が16日を超えてはならない」というルールがあります。
しかし、短期間で数多くの試合をこなす事への負担を考慮し、サッカーのみ開会式の前に始まるというレギュレーションが特例で認められています。
※FIFAワールドカップには開催期間の規定はありません。
ユニフォームについて
こちらも男子と同様です。
本大会で着用するユニフォームには、各国サッカー協会・連盟のマークやロゴ、サプライヤーのデザインの使用が禁止されています。
その為、多くのチームは各国の国旗をつけています。
※FIFAワールドカップには同様の規定はありません。
出場参加資格
女子サッカーは年齢制限のルールは存在しません。
その為フル代表で望むことができ、FIFAワールドカップと同等の価値があると言われています!!
※FIFAワールドカップでも、年齢制限はありません。
サッカー女子W杯準々決勝。日本はオーストラリアに1-0で勝利!準決勝では、イングランドと対戦します。(写真:中西祐介/アフロスポーツ、AP/アフロ)https://t.co/KH0b3LM4ww #nadeshiko #jpn pic.twitter.com/dHRhQTyauR
— スポーツ・オリンピック関連 (@cobebovetuty) 2019年5月22日
オリンピックに関する特有のルールは以上となります。
男子サッカーにおいては、23歳以下の選手に制限するなど、フル代表とは違った魅力があります。
女子サッカーに関しては、FIFAワールドカップと同等の価値があることから、今年行われるワールドカップ、来年のオリンピックと2年続けて世界基準の試合を楽しむことができますよ!!
東京オリンピック男女サッカーにVAR(ビデオ判定)は導入される?
それでは続いて、今世界中で話題となっているVAR(ビデオ判定)について触れていきたいと思います。
そもそもVARとは何か。
「Video Assistant Referee」(ビデオ・アシスタント・レフリー)の略称で、VARと呼ばれています。
VARは主審をアシスタントする副審であるため、基本的には主審の判定ありきとなります。
VARの介入を受け入れるかどうかも主審の判断である為、VARには決定権がありません。
主審が自身の判定に疑問を感じた際に、VARに助言を求めることもできます。
さらにVARは全てのプレーが対象となるわけではなく、以下のプレーに関してのみ対象となります。
①得点の有無(ゴールラインを割っていたか否か、一連のプレーに問題はないか)
②ペナルティーキック(PK)の有無
③一発レッドカードに相当する行為かどうか(2枚目のイエローカードによる退場処分は対象外)
④間違った選手に対する退場処分、警告処分であったかどうか
以上の4つのプレーがVARの対象となります。
2018FIFAワールドカップにも導入され、PKが増えたり、シュミレーションがはっきりするなど、大きな効果が見られました。
つい先日のJリーグ「浦和VS湘南」においても、「世紀の大誤審」と主審の判定が大きな話題となりました!
VARが導入されていれば、間違いなくゴール判定であった為、Jリーグでも導入を急がせる声が続出しています。
では、オリンピックではVARは導入されるのか?
今のところ詳細は発表されていません。
ただし、前回のワールドカップで導入され、ある程度の効果が見られている為、東京オリンピックでも導入されるのではないでしょうか。
VAR導入における一番の課題は、「費用が高額であること」と言われています。
最近ではJリーグでの導入も検討されているほどですから、東京オリンピックでの導入もあると思っています!!
VARに関しては賛否両論ありますが、個人的には導入には賛成しています。
私個人の見解として、VARが世界で試験導入された頃は、「ミスジャッジもサッカーのうちの一つ」と反対派でした。
その理由は、試合が一時的に中断されてしまうことや、疑いのあるプレーに関しても主審が不要と判断すれば、VARの介入がされないという点に疑問を感じていたからです。
しかし今では賛成派です!!!
それはなぜか???
「時代の流れ」です。
そもそもVARやGLT(ゴールラインテクノロジー)が導入される前には、誤審は山ほどありました。
世界中の大きな大会でも誤審は見られ、一番有名な誤審は「マラドーナの神の手」ではないでしょうか。
VARが導入されている現在では、神の手ゴールは無効となるでしょう。
誤審によって得するチームがあれば、損するチームも存在します。
以前であれば、「運がなかった」などで済んでいたことも多かったと思いますが、今の時代、それでは済まされないことが多く散見されています。
前述しましたJリーグ「浦和VS湘南」の誤審を招いた審判団は世間から叩かれ、今も憔悴した様子だとニュースになっていました。
選手に大きな影響を与える誤審ですが、そのジャッジをした審判団もまた、大きな影響を被るのです。
少しでも誤審が減り、受けなくて良い被害を受けずに済むためにも、私はVARの導入を推奨していきたいと思います!!
【図解】サッカーの映像判定システム「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」について図解でまとめた。https://t.co/1TxnT97YR5 pic.twitter.com/YtiflsmIlE
— AFPBB News (@afpbbcom) 2019年4月18日
なぜオリンピック男子サッカーには年齢制限がある?
それでは話を少し戻し、なぜオリンピック男子サッカーには年齢制限があるのかについて触れていきたいと思います。
まずは軽くオリンピックサッカーの歴史から紹介いたします。
オリンピックの男子サッカーは、FIFAワールドカップよりも歴史が長く、1900年のパリ大会から実施されています。
1984年のロサンゼルス大会以前は、オリンピックの規定により、「プロ選手の参加は認めない」というルールがあり、注目はあまり高くありませんでした。
しかし、1970年代に「オリンピック憲章」からアマチュアの規定が削除され、プロの参加が認められるようになりました。
1984年のロサンゼルス大会から徐々にプロの参加が見られるようになりましたが、そこにFIAがストップをかけたのです。
理由は、FIFAワールドカップの存在意義が薄れてしまうことを懸念した為です。
そこでIOC(国際オリンピック委員会)とFIFAが出した妥協案が、「23歳以下の選手」というルールでした。
23歳以下の選手に限るというルールは、1992年バルセロナ五輪から適用され、1996年アトランタ五輪から3名のオーバーエイジ枠が認められるようになりました。
もともとはIOCとFIFAの対立関係から生まれた妥協案でしたが、現在では世界の若手選手の活躍の場となっており、FIFAワールドカップとは違った魅力があるのです。
まとめ
オリンピック特有のルールに関しては、理解できましたでしょうか?
女子に関しては、FIFAワールドカップとほとんど変わらないルールのもと行われますが、男子は「23歳以下の選手に限る年齢制限(オーバーエイジ3枠あり)」という大きなルールの違いがあります。
2018FIFAロシアワールドカップに出場した際の日本代表の平均年齢は「28.3歳」と高く、オーバーエイジ枠を除けば、ロシアワールドカップメンバーは誰一人出場する事ができないという事になります。
しかし世界に目を向けてみると、優勝したフランスの「エムバぺ選手」は当時19歳でした。
10代の頃から欧州のトップレベルで戦っている選手もいるのです。
東京オリンピックの行われる2年後には、2022FIFAカタールワールドカップも開催されますから、オリンピックの舞台で活躍した選手が、次のワールドカップでは主役候補になっているかもしれません!
日本代表の若き侍たちの戦いにも期待していますが、のちに欧州の舞台で躍動する可能性のある世界の若手トッププレイヤーが見れる機会ですから、全チームに注目して頂ければと思います!!
女子に関しても、今年のワールドカップに続いて来年もトップクラスの試合を見ることが出来ますので、ぜひ注目してください!!
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